COLUMN

コラム

2024.03.15子育て・保育のこと

どうする?1・2歳児の噛みつき

子どものかみつきは、早い子では生後6ヶ月ごろから見られ、1~2歳ごろにピークを迎えることが多いようです。

しかし、一言で「かみつき」と言ってもその理由や原因はさまざまなものがあります。

子どもがなぜ噛みつくのかをしっかり理解し、どのように対処したらよいかを一緒に考えていきましょう。

なぜ噛みつくの?主な原因は?

歯茎のかゆみ

なんだかお口がかゆくて・・

歯の生えかけは歯ぐきがかゆく感じ、それを紛らわすために何かにかみついてしまう子が多いようです。

あそびの延長

こまらせるつもりはなかったんだ

あいさつのつもりでかみつく、お友達にじゃれつくつもりで・・・
など、かみつきの理由は必ずしも不満が原因でないこともあります。

ことばの未発達

つたえたい気持ちがあったんだ

「やめて!」「たのしい」「さみしい」など・・
いろいろな感情の高まりをうまく言葉にできず、代わりにかみつくことでその時の感情や気持ちを表していることもあるようです。

自我の芽生え

じぶんでやりたいの。

1歳を過ぎるころ、お母さんや保育者の援助を嫌がるようになります。

「いやだ」という気持ちがあっても伝え切れないもどかしさからかみつきをしてしまうことがあります。

ものへの固執

まだ使いたかったんだよね・・

自分が遊んでいるおもちゃをほかの人に触られたり、取られたりすると
泣いたり叫んだり激しく反応して取り返そうとします。

かみつきへの対応

子どもの「かみつき」は年齢とともに収まっていくことがほとんどですが、かんではいけないことを理解するまでは、しっかり向き合って繰り返し伝えていかなくてはなりません。

園での対応

森のタータン保育園(札幌市西区)ではその時の状況やケースに合わせて声掛けを行っています。

園で万が一かみつきが発生してしまった場合は、かまれたお子さんにはすぐに流水などで冷やし対処し、抱きしめて「痛かったね」とかまれたお子さんの気持ちに寄り添っています。

ご家庭での対応

ご家庭でも同じように声掛けをお願いしたく思いますが、どうしても間に合わない事も出てくるかと思います。その時はお子さまをきつく叱ったりせずに、成長の過程だと受け入れ、優しく伝えていきましょう。

「かみつき」は成長の過程ですが、できれば避けたいことでもあります。保育園に通われている方は保育士とご家庭で情報共有しながら、お子さんの成長をしっかり見守りましょう。

森子 先生

WRITTEN BY

森子先生 保育士

北海道札幌市西区宮の沢にある森のタータン保育園。保育士みんなで力を合わせて「森子先生」として皆さまに子育てお役立ち情報を発信していきます!